比熱について 熱容量が、質量に比例して大きくなることは分かりました。では、それ以外の何かに左右されることはないのでしょうか。 私たちは、次のような経験をもっているはずです。質量や体積が同じでも物質が違えば、同じように温まる速さに差がでることです。たとえば、スチールと陶器の場合です。スチールの方が早く温まります。 これは、物質によって比熱が異なるからです。比熱とは1gあたりの物質の温度を1度あげるのに必要な熱量のことです。つまり、比熱とは、物質1gあたりの熱容量ということになります。 比熱は大きくなるほど、温まりにくく、さめにくい性質をもっています。 C=mc (C:熱容量[J/K 又は cal/K] m:質量[g] c:比熱[J/g・K 又は cal/g・K])