リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上女子走り幅跳び(T42)で6位入賞した大西瞳は、「義足の伝道師」でもある。司会を務めるNHKの障がい者バラエティー番組「バリバラ」では、短いスカートや短パン姿で登場し、意識的に右太ももから下の義足を露出させる。義足モデルとしても活躍している。 昨年、彼女にその理由を聞いた。「一般の人が義足を見る機会はほとんどないので、見てもらいたいと思ったんです。特に義足を付けて動いている人を見てもらいたい。今の義足はすごく機能的でかっこいい。私の義足を見て『かっこいい』と言われるとうれしいです」。実際に見せてもらった義足はデザインも洗練され、なるほどしゃれた印象を受けた。 彼女と話していて、車いすバスケットボールの元選手の話を思い出した。「車いすも眼鏡も障害を補う同じ補助具。なのに眼鏡をかけていても誰も気にしないのに、車いすに乗っていると特別な目で見られる」。眼鏡を