将棋の駒の生産量が日本一の天童市で21日、春の恒例行事「人間将棋」があった。甲冑(かっ・ちゅう)や着物姿の武者が将棋の駒となり、プロ棋士の指示で盤上を動いて対局。大勢の観光客が迫力ある時代絵巻に見入った。 昨年は震災で中止されたため、開催は2年ぶり。一昨年は季節外れの降雪で屋内での対局だったため、舞鶴山山頂で行われるのは3年ぶりとなった。 この日は上田初美女王と鈴木環那女流初段が対局。駒は山形電波工業高と天童高の生徒たちが務め、勝負は鈴木女流初段に軍配が上がった。鈴木女流初段は「よろいを着て武将になった気分。人間将棋を堪能しました」。22日は午後1時から、広瀬章人七段と佐藤天彦六段が対局する。