ナナフシ、鳥介し分布拡大か=食べられた卵ふ化-神戸大など ヒヨドリのふんから回収した卵からふ化したナナフシモドキの幼虫(神戸大の末次健司特命講師提供) ナナフシの卵が鳥に食べられても消化されず、排せつ後にふ化したことを、神戸大の末次健司特命講師らの研究グループが突き止めた。鳥に捕食された昆虫は卵もろとも死ぬとの常識を覆す研究成果といい、論文は29日、米科学誌エコロジー電子版に掲載された。 【昆虫記者】マレーシア・ジャングル放浪記 天女の誘惑 ナナフシは小枝に似た容姿で擬態する昆虫。羽がない種が多く移動能力は低いが、伊豆大島など陸続きでない場所にも生息する。研究グループによると、鳥による捕食でメスの体内にいた卵が運ばれ、分布域を拡大させた可能性があるという。 ヒヨドリに食べられるナナフシモドキ(アマチュア写真家の加藤百錬さん提供) 同グループは、植物が果実を鳥に食べさせ、種子を遠くに運んでい