何かを伝えたいのだけれど なにを伝えたいのかうまくまとめられず 書いては消して 書いては消して お湯に浸かりながらそろそろ お湯がお湯ではなくなろうとしているので 熱い本当のお湯をそこに追加するものの 冷めた水の量と合わせると お湯の力じゃ弱すぎて 熱湯が出るようにとひねり変える ふうっと大きく一息吐いて足を伸ばすも 伸ばした足先にあたる熱湯があつすぎて結局 ずぼらに足の指で栓に繋がるチェーンを ぴっ、と引っ張り抜き ある程度水が少なくなった所で 適度な熱さのお湯を足す。 無駄な動きが今の私をちょうどよく表現してくれている。 今していることは無駄しかない。 私の身になることはなに一つとしてない ただの無駄な時間。 こんなもんかと適度に調整したはずのお湯は 実際には私の温かくしなくては という意識からか赤い蛇口をひねりすぎていて 思っていたよりも熱かった。 熱くしすぎたお湯のせいで冷めていた