立場上*1、よく後輩や高校生から「短歌の本でおすすめありませんか?」と聞かれる。 そういうときは様々な歌人の作品を読むことができるアンソロジーを勧めたり、好きな短歌・歌人を訊いてその人が好きそうな本を勧めたりしている。 だが、そういう話をしたとしても大抵は口頭で書籍名を伝えるくらい。 尋ねた人は「どんな本を勧められたんだっけ?」と忘れてしまうだろうし、勧めた自分も「このまえも人に教えたけど、あの時はどんな本を勧めたんだっけ?」と忘れてしまいがちである。 そこで本稿では 最近短歌を始めたが、どんな本から読もうか迷っている 短歌のサークルや短歌結社に最近加入したが経験はまだ少なく、初心者を脱するのに良い本を探している という人を対象に、個人的にお勧めしたい本やシリーズをリストアップしてみたい。 なお、短歌の本の入手経路としては主に以下が挙げられる。 書店での購入 出版社への直接注文による購入