6月22日公示・7月10日投開票の日程で第24回参議院選挙の火ぶたが切られた。連合は6月2日、民進党と「第24回参議院選挙に向けた政策協定」を結び、全面支援を決定。12人の組織内候補(比例代表)、各選挙区推薦候補の当選に向け全力をあげている。勝敗は、終盤の追い込みにかかっているといっても過言ではない。社会保障、アベノミクス(景気対策)、安保法制、子育て支援、若者支援、格差・貧困対策…。争点は数え上げればいくらでも出てくるが、それゆえ分散して議論が深まらないもどかしさもある。 終盤に向け、本当に有権者の心に響く「争点」とは何か。次世代にツケを回さないために何をすべきか。長く選挙分析を手がけ、9万人のフォロワーを抱える超人気ブロガーとして世に発信を続ける東京大学政策ビジョン研究センターの山本一郎客員研究員と神津会長が、追い込みの秘策を探った。 政権の経済失政が招いた消費増税先送り ―参院選がス