goldhead.hatenablog.com 祖母が死んだ。 人間は死んだらどこに行くのか。その答えについて基本的な仏教ならば「無記」の二文字で足りるかもしれない。そして、いろいろな宗教や思想によってその答えは千差万別であろう。 しかし、死んだ人間の死体はどこへ行くのか。その答えについては形而上的に済ますわけにはいかない。不幸にして死体が見つからない、というケースもあるだろう。しかし、ここで取り扱うのは病院で死んだ96歳の人間の死体はどこへ行くのか、という極めて具体的なケースである。 具体的な話として、まず病院の霊安室に運ばれる。そして、葬儀社によって死体を安置する場所へ運ばれる。そして、しかるべき手順を経て、死体は火葬される。 しかるべき手順……。ここは現実的にもいくつかの答えがあるだろう。お通夜をする、お葬式をあげる、など。しかし、祖母は通夜も葬式も一切不要と言い切っていた人間である