県内スキー場が、雪のない「グリーンシーズン」の誘客策で、夜のゲレンデの活用に力を入れている。ゴンドラリフトを運行して星空観察を呼び掛けたり、女性限定のテント泊の催しを企画したり、夜ならではの企画を展開。暗闇や静けさといった山間地の夜間の「非日常感」を観光客に提供する。夜に集客することで周辺地域の宿泊客増加にもつなげる狙いだ。 白馬五竜スキー場(北安曇郡白馬村)を運営する五竜(同)は13日以降の土曜と盆期間を中心に8月までの計11日間、初めて夏にゴンドラリフトを夜間運行する。標高約1500メートル地点で、星空や夜景を楽しんでもらう狙い。ゲレンデに整備している高山植物園も一部をライトアップする。駒谷嘉宏社長は「日帰り客を宿泊客にしたい」とする。 白馬観光開発(同)はゴンドラリフトを運行する岩岳スノーフィールドで、テント泊をする女性限定の催しを10月に初めて開く計画だ。ゴンドラ終点近くに整備