講談社ブルーバックス 2007年 本書を読んで今まで根本的に誤解していたことがあることに気づいた。楽音と非楽音(雑音?)の違いとでもいうのだろうか? 木琴のように一定の長さの木片を叩くと楽音がでると思っていたのだが、両端が固定されていない木片は叩いても整数倍音がでないのだそうである。それが整数倍音を出すようにするために、特定の位置を固定する、下にパイプをおく、木片の下側に溝をほるなどのさまざまな工夫がしてあるらしい。それをすることによりはじめて整数倍音がでて、西洋音楽で用いることのできる楽音を出せる楽器となるのだそうである。楽音となるためには両端が固定されている弦とか一定の容積に空気が封じこめられた管とかが必要になるらしい。ティンパニは一定の封じられた空間の上に張られた皮の上を叩くから楽音を出すことができる。一方小太鼓は叩く反対側も皮であるからそこも自由振動し、そのため一定の封じられた空間