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ぐぬぬに関するllenaのブックマーク (2)

  • チャイニーズ・ラジオ・ウェイヴ - 春巻たべた

    大岡山駅前に店を構える「あたりや」を代表する料理は無論とんかつライスであるが、名物料理といえば学生ラーメンであることもまた論を待たない。とんかつライス五百五十円に比して学生ラーメンは実に百二十円。大量のキャベツの芯と端肉をラードで豪快に炒め、半量の麺の上に溢れよとばかりに盛り上げた学生である。小料理屋然とした構えのとんかつ屋が学生ラーメンを供するようになった由来を知るものは居らず、温厚だが寡黙な店主は何度常連に尋ねられてもニコニコと笑うだけで答えようとはしなかったため、常連たちの間ではそも学生ラーメンは引き揚げ経験を持つ主人が貧しい中国人留学生の腹を満たすために考案したものである等々の様々な与太話がまことしやかに囁かれていた。 あたりや店内には八歐電機の短波ラジオが据えられていて、歳月に濁った選局窓は常に中央人民広播電台を指しけして動くことがなく、黒ずんだ化粧板を油で照り光らせながら一日

  • 僕には故郷が無い - 春巻たべた

    いちばんいいのは、ひとりぼっちだとしても、まったくのひとりぼっちではないということだ。 - 青色28号 僕がもしアメリカに生まれていたら、たぶんきっとラーメンに焦がれていたろうと思う。草木も眠る丑三つ時、赤提灯を掲げた移動式の屋台において密やかに供されるその料理。茶色のスープに沈む薄黄色のヌードル、白湯で三日三晩ボイルしたような色のいかにも筋っぽそうな得体の知れない肉、なぜか茶色に染まった茹で卵、茶色いリコリッシュのような短冊様の添え物、ピンクの渦巻きが描かれた白い星形の物体。そんなおよそ欲をそそらないビジュアルのゲテモノ料理が不潔な堂で呪術的紋様に彩られた紅色のボウルに盛られ供される様をスクリーンで目にするたび、オレはいつか必ずJapanに行くのだ、行ってあのラーメンというい物をべるのだ、と毎度々々決意していたに違いない。幸か不幸か僕は日に生まれ、ラーメンなんざいつでもべられ

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