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2008年7月23日のブックマーク (2件)

  • 部長。をプロデュース- Everything You’ve Ever Dreamed

    毎月第三金曜日は月次定例営業会議と決められていて僕は目を覚ました瞬間から憂のなかに沈んでしまう。通勤電車が沈没していく潜水艦のように思える。救いの手もなく、墓標の有りかも知られず、逃げ場もなく、光届かぬ海溝へと沈んでいく潜水艦。手帳を取り出し平成20年7月18日の欄に描いたドクロベエを確認して溜め息が出てしまう。幸せがまたすこし逃げていく。 習性とは恐ろしい。無意識のうちに会社に着き、エントランスを抜けていた。エレベーターの前で部長と総務のマヤちゃんと鉢合わせた。悪魔と小悪魔と僕を胎内に呑み込むとエレベーターは鉄製の扉を閉ざした。一階。三人を閉じ込めたエレベーターはたちまちスパイシーな匂いで充たされた。二階。スパイシー。ノー。そんな生易しいものじゃない。これは異臭だ。僕は非常ボタンを探し始めた。三階。僕は非常ボタンのかわりに部長のワイシャツの脇のところが黄色く変色しているのを見つけた。階

    部長。をプロデュース- Everything You’ve Ever Dreamed
    llena
    llena 2008/07/23
    うんこの臭いはマッチ擦ると消えるよね
  • 真夏のナナの夢 - もしもし

    「ナナ……」 自室でを読んでいると、隣りの部屋から先に床に着いた夫の寝言が聞こえてきた。ナナ…。 まるで恋人の名を呼んでいるかのような愛おしい声で夫は言った。わー、気持ち悪い。 私はアイスコーヒーをゴクリと一口飲み、に気を戻した。 「ナナ…きて」 パサッと寝返りを打った音と、ンゴォーという鼾声の後に夫がまた口走った。ナナ…きて?。まるでベッドの上で恋人を待ち構え両手を広げたような声だった。わー、ろくでなし。私は活字を目で追いながら、ギューッとを強く握り締めた。 「ナナ…もう一回」 しつこい。心配になりそっと夫の部屋を覗きに行くと口を開けて熟睡している夫がいた。ナナ…もう1回。まるで今夜は寝かせないぜと、赤マムシでも飲んだかのような声だった。わー、脂ギッシュ。私は読んでいたを夫の股間目掛け投げ捨て天を仰いだ。当たらなかった。 「ナナ…最高」 夫が病んでいる。なんだか居た堪れなくなり、

    llena
    llena 2008/07/23
    ご応募の場合は例文の通り(id含む)に書いてください