自転車を24時間いつでも利用でき、好きな場所で返せる共同利用システムが20日、富山市で始まる。月額700円で、観光客は千円で1週間乗れる。 各地が導入を進めているが、富山市は欧州63都市で実績のある外資系企業に運営を委託。パリでは開始2年で5千万回以上利用され、市民の足として定着したという。配備される自転車は150台。「ステーション」と呼ばれる無人駐輪場は、JR富山駅付近や中心街の15カ所に新設。位置や利用状況はコンピューター管理し、運営費用の一部は自転車や駐輪場に掲示する企業の広告収入で賄う。 メンバーがICカードを駐輪機の読み取り器にかざすと鍵が外れ、駐輪機に戻すと自動で施錠される仕組み。30分以内なら1日に何回でも使える。市内の路面電車やバスのIC乗車券との共通利用が可能で、この場合は月500円。市の担当者は「公共交通機関との組み合わせで、マイカーからの乗り換えが進むことを期待する」