友達との別れ際、「バイバイ、また明日。気をつけてね」とお互い手を振って、ひとりになったとき。 おっちゃんと世間話をして、女子高生だからオマケしてやる、と言われたとき。 先生に「進路について考えてる?」と言われたとき。 そんなふとしたときに、漠然とした不安を感じることがある。 「女子高校生」は、ブランドだ。 「女子高校生」というブランドがあるから、良い意味でも悪い意味でも特別扱いされる。 「女子高校生」には、未来に希望があって、無限の可能性があって、時に大人の扱いを受けて、時に子供の扱いを受けて、「若いからお肌がピチピチね。大人になるとどんどん衰えていくのよ」なんて脅しに近い自分語りをされて、とにかく「女子高校生」は特別なのだ。 実際はただの通過点でしかないのに。 それでも世間にとって「女子高校生」は特別だ。そんな特別じゃない、と思う人もいるかもしれないけれど、大多数は「女子高校生」を潜在意
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