アニメは映像、つまり絵そしてアニメートに依存する表現である。 まず脚本家出身の有名な監督がいない。極めてストーリーの比重というのは低い。 コレは映画にも言える。映画で一番重要なのは監督。脚本家がクローズアップされるのは大抵テレビドラマ。 どういうことか考えるに「映画のような映像で訴える事ができないチープなテレビドラマは、ストーリーの引きで観せるほかないメディア」だという事。 つまり映像が仕方の無い場合の代用品がストーリというものだ。 さらに声優出身のアニメ監督は全くいない。映画のように伊丹十三やクリント・イーストウッドが生まれない。ストーリー以上に声優(俳優)の演技の比重がアニメにおいてより少ない事を示唆している(実写映画は「俳優の演技というハプニング性」にかなり頼った表現だが、アニメはそうでは無い)。そして音楽にいたってはアニメも映画も監督は全くいない。 「映像>脚本>声優>音楽」アニメ