架空の映画「DAWN」の予告編のように…というアイディアで始まったこのプロジェクト。展示スペース前方の壁面には3画面の映像が流れていて、真ん中の横長の画面(2048×768)は、天井に吊るされた2台の3Dプロジェクターから投影された3D映像となっており、観覧者は3Dメガネをかけてその映像を見る。両脇の映像(1024×768)は、展示スペース後方にある膝下程の低い台座に置かれた左右2台の2Dプロジェクターから投影されたもので、スペース内のあちこちを観覧者が行き来する度に投影が遮られ、彼らの影が画面に映り込む。そして、その影が後方の天井に吊るされた2台のカメラに認識され、影の形に合わせて別の映像が突如立ち現れるインタラクティブなインスタレーションとなっている。「この小説が"監視社会"をテーマとしていて、監視により様々に分散する自己を表現したかった」と語るのは、このインスタレーションを担当した中