元日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏が30日、都庁を訪れ、都政の課題への要望書を小池百合子知事に手渡した。7月の知事選で立候補を取りやめた宇都宮氏は「都民ファースト」「都政改革」の方針に賛同したという。知事は「直接話を聞きたかった」と歓迎し、約15分間、意見交換した。 要望は、宇都宮氏の支援者から寄せられた声をまとめたもので、情報公開の徹底▽築地市場移転の一時的な停止▽子どもの貧困対策――など10項目。知事は「これからも自主的オンブズマンとして頑張ってほしい」と応じた。 会談後、宇都宮氏は「改革を徹底できるか都民として監視したい」と報道陣に話した。同氏は過去2回の知事選で次点で落選。今回は野党統一候補の鳥越俊太郎氏に譲る形で出馬を取りやめている。(伊藤あずさ)