・「男らしさ」や「女らしさ」を否定するために、「自分らしさ」が前面に出てきたという側面もないではない。 ・「自分らしさ」が広まるにつれて、もうひとつの「らしさ」も瀕死にさらされている。「人間らしさ」である。 ・自分のありのままをむき出しにするという作法は、その人がどれほど才能があろうと能力があろうと、「はしたない」ふるまいです。 ・人間は、言動の判断基準を快ではなく、何が正しいのかという「理」に求めたのである。それが「理性」である。そして、それが成熟した「大人」の徴とされるのである。 ・二人称が日本語には多すぎた。同等同一の二人称がないのだ。どうしてそんな社会に民主主義とか、自由とか、人権などが生まれようか。 ・日本では一人称が先に決まっていて、それによって二人称が決まるのではない。まずはじめに二人称が定められ、それによって、一人称が変化する。 ・誰もが自分のことを「本」に書いてほしいと思