日本人のテレビ離れが指摘されるが、10年前と比べると全日視聴率では日テレやフジは2%以上も落ち込んでいる。視聴率の低迷で本業が頭打ちのなか、テレビ局の経営の中でますます存在感を増しているのが「副業」だ。 フジテレビの「お台場合衆国」、日テレの「汐博」など、テレビ局がイベント事業に力を入れているのはご存じだろう。その傾向はなお強まっている。 フジは東京・上野の森美術館で開催中の『ツタンカーメン展』を主催し、大阪会場も合わせると累計来場者数は160万人を突破。 同社の昨年度のイベント事業収入は171億円で、低迷する視聴率とは裏腹に絶好調だ。イベント事業の成功に味を占め、近年は各局ともさらなる事業拡大に突き進んでいる。 フジは、「グリー」と提携してカードゲーム事業に乗り出した。また「ストーリア」という法人を設立してウェディング事業にまで手を広げている。 一方、日テレは番組関連グッズショ