ついに冷蔵庫の電源を抜いた。 毎度、節電の話で申し訳ない。しかしこれは、やはり書かずにはいられない。原発事故の後、様々な家電製品を手放してきたが、これほど暮らしに打撃を与えたものはなかったからだ。 いや、「暮らしに打撃」というより「人生に打撃」といってもいい。半世紀にわたり積み上げてきたつもりの人生観が、あっというまに崩れてしまったのだ。 ちなみに、節電派でも冷蔵庫にまで手を出す人は少ないだろう。私もここまでやるつもりはなかった。なぜ、このような「暴挙」に出たかを少し説明せねばなるまい。 昨秋、転勤に伴い神戸から東京へ引っ越した。新しい住居がまさかのオール電化マンション! 言い訳をすると、実際に引っ越すまでそうとは知らなかったのだ。ご時勢ゆえか、仲介業者から説明は全くなかった。にしてもうかつ。一生の不覚である。 神戸では月に千円以下まで極めていた電気代が一気に3千円を超えた。エアコンも掃除
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