コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 村田沙耶香の「コンビニ人間」を読んだときに感じたのは「普通」とはなんなのか、はたまた『「普通」であることへの意志』*1に対してわたしたちはどこで意志を規定しているんだろうかということでした。「コンビニ従業員」を続けただけの暮らしはたしかに楽なものではありません。けれど、現にこの時代の暮らしというのは「コンビニ従業員を全うすれば、ささやかでも文化を享受でき健康を阻害されない程度に人は生きていける」ことを如実にあらわしています。しかしながら人は自分でないだれかと比べる生き物ですから自分で自分の首を絞めようとする。わたしが思うにその苦しみとは「規則ただしくコンビニで働き続けても過度に文化を享受したり健康を追い求められるような財力がもてない」と
![ひとりごとのメモです - 何を書くか、何を書かないか。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b55ed43bd8dcd643cd96145435a585b0fc10effc/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51%2Bpx9T8vNL.jpg)