近くに普段水の流れていない川がある。水は地下を流れているという話をよく聞くのだけれど、地下を流れる水のことをうまく想像することができない。川のしくみを調べればわかることなのだが面倒なので調べていない。雨が降れば川に水が流れる。わたしは水がある川のほうが好きだ。 通勤するとき、その川沿いを原付で走る。土手ルートで通勤することに決めたのは、会社までの近道であるという理由だけではない。水が流れていてもいなくても、土手を走るのは気持ちがいい。お天気のいい日、犬の散歩をしている人をよく見かける。水がないときは川底まで降りていって散歩をしている人たちもいる。水が流れているとき犬と一緒にざぶざぶと川の中を歩く人も、ときどき見かける。小さな橋の上を自転車が過ぎていく。車の通りもわりとあるけれど、狭い道なのでゆっくり走る。道ばたには花が咲き雑草が気持ちよく伸びている。のんびりした気持ちになれるその川沿いの道