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ブックマーク / anime.eiga.com (3)

  • 【氷川竜介の「アニメに歴史あり」】第53回 「きみの色」スクリーンへ飛ばした心情の反射

    アニメ映画の多くは、「たとえ話」として機能する。「アニメをつくる行為」自体が、現実世界を構成する諸要素を分解して「誇張と省略」の作法によって再構築することだから、情報を巧みにコントロールすることで、現実の認知を再定義できるからだ。 8月30日公開のアニメ映画「きみの色」は、そういうタイプの作品である。山田尚子監督初となる完全オリジナルの長編で、挑戦的でありながら口当たりは優しい。ひとつの青春を疑似体験した感覚が、客電が点灯した後も残り続け、劇場を出たとき外界が再定義されたように瑞々しく見えるし、脳内にいつまでもテーマソング「水金地火木土天アーメン」が響きわたり、心の中に定着した体験性は清涼感とともに残っていく。 脚は吉田玲子、音楽は牛尾憲輔と、「映画 聲の形」(16)、「リズと青い鳥」(18)、「平家物語」(21)から続くメンバーが、阿吽の呼吸で支えた点も、映画の芸術性や説得力を高めてい

    【氷川竜介の「アニメに歴史あり」】第53回 「きみの色」スクリーンへ飛ばした心情の反射
    lone-dog
    lone-dog 2024/08/31
    “本作は青春中心ではあるが、ベクトルは異なり恋愛の三角関係は存在しない。” / ルイくんのペニスをもがれたぬいぐるみっぷりは凄かったですね。
  • 平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(後編)

    映画大好きポンポさん」は、今井氏が編集の立場で絵コンテ段階から作品づくりに参加し、平尾監督と試行錯誤を繰り返してストーリーや映像表現を練りあげていったことがインタビュー前編で分かった。後編では作品を鑑賞したことを前提に、具体的なシーンのメイキングや原作にないオリジナル要素にこめた思い、「90分」のために今井氏が悪戦苦闘したエピソードなどをうかがった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部) ■アニメの呼吸でつくったA、Bパートのテンポのよさ ――「ポンポさん」の前半はものすごくテンポがよくて、お話がスイスイ進んでいった印象です。(インタビュー前編で)平尾監督は「ワイプ」が新しい挑戦のひとつだったと話していましたが、車のワイパーでカットをつなげたり、飛行機のアイコンで画面を切りさいて次のカットにつなげたり、カットとカットのつながりに入るワイプにいろいろと面白い工夫がありましたよね。

    平尾隆之と今井剛が語る「映画大好きポンポさん」映像編集の世界(後編)
  • 庵野秀明の視線とワザ | 第27回東京国際映画祭 アニメ特集

    庵野秀明の映像活動を総括 第27回東京国際映画祭(2014年10月23日より)で「庵野秀明の世界」が特集される。1978年、アマチュア時代の自主制作作品から興行収入50億円を突破した2012年の劇場映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』まで上映。さらにはPVやCM、オープニングアニメ、パイロットフィルム、実写映画用劇中アニメ、美術館用アニメなど、多彩な映像活動を含め、トークショー交えて36年分の活動をここに総括する画期的な上映イベントだ。 長大な時間とともに、庵野秀明監督の中で変化し成長していったもの、逆にいかなる時流の中でも揺らぎがなく変わりえないもの――凝縮された上映期間の中で、そんなコントラストが浮き彫りになるにちがいない。 待望の企画に際し、庵野秀明の「人と作品」を知るうえでのガイドとなる切り口を、ここに提示してみよう。 映像感度の高さと視点 上映は「アマチュア」「アニメーター」「監

    庵野秀明の視線とワザ | 第27回東京国際映画祭 アニメ特集
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