先週、新作アニメをインターネット上で公式配信する『ニコニコ動画』の取り組みを紹介した。 同サイトのアニメチャンネルの課金システムは、①1週間の無料視聴期間が過ぎた過去のエピソードへの課金、②高速の専用回線が使えるプレミアム会員(有料会員)の獲得、のふたつが主な柱。 では、メーカー側はこのシステムをビジネス的にどう考えているのか? 新作アニメのなかでも最も再生数の多い『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を制作するアニプレックスの回答。 「『ニコニコ動画』さんにはもともとアニメファンが多いことから、そこでの売り上げというよりも、作品のプロモーションになればという考えで配信しています」 作品のプロモーションとは、どういうことか? アニメビジネスに詳しい専門誌記者に教えてもらった。 「30分のアニメを1本制作するのにかかる予算は1千万から1500万円程度。さらに、ほとんどのアニメは、制作者サイドが