堺市は8日、同市堺区七道東町の並松公園の土壌から、最大で国の環境基準の460倍の六価クロム化合物が検出されたと発表した。隣接する旧メッキ工場の解体作業の際に化学薬品が漏れた可能性がある。近隣の住民から「目がしばしばする」などと通報があったが、具体的な健康被害は確認されていないという。市は土壌がどの程度汚染されたか調査したうえで、年内をめどに撤去する。 ■皮膚に付くと炎症や潰瘍、体内蓄積なら肝臓障害や肺がん… 市は通報を受けて公園4カ所で土壌を調査。その結果、六価クロム化合物は2カ所で基準を超え、うち1カ所で基準の460倍となった。また基準を超えるシアン化合物も1カ所で検出された。いずれもメッキ加工などに使われる化学薬品で、六価クロム化合物は触れると発疹や炎症が起き、シアン化合物は頭痛、めまいなどを起こすとの報告があるという。
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