日本経済新聞の2018年1月5日付夕刊に、興味深い記事が掲載された。昨年10月に東京都議会で可決された「子どもを受動喫煙から守る条例」に関するものだ。私も知らなかったが、この条例は自宅内、つまり個人のプライベート空間内で禁煙を促す全国初の条例だそうだ。 この記事で興味深かったのは、コラムニストの小田嶋隆さんが述べている「家庭への行政の介入に大きな反発がなかったことに驚いた」という点である。刑法犯であるDV(家庭内暴力)はともかく、一般的に個人がプライベート空間である自宅の中で何をしようが、憲法で保証された「自由の範囲内」であるはずだ。 今回の条例が一歩踏み込んだのは、子どもを受動喫煙による健康被害から守る目的で、子どもが同席している部屋での禁煙を促したことだ。受動喫煙を減らすという目的は理解できる。しかし私がこの条例で気になったことは、加熱式タバコも規制の対象にしている点だ。 受動喫煙につ
14年の人口動態統計によると、「食物」「その他の物体」の誤嚥により、14歳以下で26人が亡くなっている。1~4歳が5割超を占めるが、5歳以上でも5人が死亡した。日本小児呼吸器学会の全国調査(05~06年)によると、3歳以下の子どもの誤嚥事故の原因の1位はナッツ類。臼歯が生えそろっていない幼児には硬くてかみつぶしにくく、ピーナツ1粒でも詰まることがあるという。同学会などが「小さい子にはナッツ類を与えないで」と注意を呼びかけている。 調査に参加した富山大大学院の足立雄一教授(小児発達医学)によると、「チャイルドマウス」といわれる乳幼児の口の大きさ(乳児で直径32ミリ、3歳児で39ミリ)より小さいミニトマトや、白玉団子なども詰まらせるおそれがある。 食道と気管は隣り合わせのため、口に物を入れたまま驚いたり笑ったりすると、息を吸い込む拍子に気管に入るおそれがある。足立教授は「食事中に走り回ったり大
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く