飯塚市教委が市内の全小中学校などに配備した噴霧器(右)と次亜塩素酸水を注入するポリ容器=福岡県飯塚市で、荒木俊雄撮影 新型コロナウイルスの消毒液として「有効」とされ使用が広がっていた次亜塩素酸水について5月下旬、経済産業省などから「現時点では有効性が確認されていない」との見解が示され、教育現場などで混乱が起きている。福岡県内では、飯塚市は6月上旬以降、市内全29小中学校の各学級で次亜塩素酸水の噴霧器を使う予定だったが、文部科学省の「有効性及び安全性は明確とは言えず、児童生徒等がいる空間では使用しないで」との通知(4日付)を受け、使用を見送っている。【荒木俊雄、奥田伸一、松田栄二郎、松本昌樹】 飯塚市教委によると、次亜塩素酸水の噴霧器は、市立小中学校の全ての学級と児童クラブに1台ずつ配備できるよう450台を約1600万円で購入。当初は6月上旬から使うつもりだったが、市教委は16日の定例市議会