65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種が2021年4月12日から始まる。接種を担当する地方自治体では準備が佳境に入っている。ワクチン接種記録システムを独自開発する動きも進む。ただ、政府がクラウドを活用して開発中のマイナンバーと連携した「ワクチン接種記録システム」のスムーズな運用には、自治体との丁寧な対話が必要となりそうだ。 集団接種訓練でシステムを検証 埼玉県と戸田市などは2021年2月28日、戸田市笹目コミュニティセンターで高齢者向けワクチン接種に向けた集団接種訓練を実施した。被接種者役の高齢者ら約50人が参加し、効率的な動線の確保や副反応疑いの際の救急対応に加え、マイナンバーと連携して個人の接種状況を把握するワクチン接種記録システムも検証した。 今回の訓練で使ったワクチン接種記録システム「T-SYS」は、戸田市が独自開発した。接種会場には接種後に接種済み証を交付す
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