日本人の対応圧力の強さ-この言葉からは、どのような内容を想像できるだろうか。日本人の精神に巣食う重大なものとして、対応圧力について今回は述べてみたいと思う。 この対応圧力というのは、「相手の対応を求めて圧力をかけること」をイメージした言葉である。そして日本人は、どうにもこの対応圧力を強く持ち過ぎるように感じる。日本人論は荷が重いのだが、この話では避けては通れないので、批判を恐れず書いていきたい。 前に、やりがいのない仕事をする人を奴隷のように扱う心理について述べたが、この心理には対応圧力の強さも含まれているのだと思う。 つまり、客側の対応圧力が強く、それに応えようとするからこそ、店は24時間開けられるんじゃないかとか、荷物は遠方でも明日までに届けられるんじゃないかとか、そういう発想が生まれるのだ。そして、やりがいのない仕事をする人への奴隷視によって、その発想を具現化させようとするわけである