試写でクリント・イーストウッド最新監督作「インビクタス」を観た。 「映画はその国の父性の象徴である」 とは誰の言葉かは忘れたが、イーストウッドの前作「グラントリノ」は まさにその言葉をそのまま当てはめたような 現代アメリカの凋落〜CHANGEに向けて何が必要かを説く良き父性の映画だった。 「グラントリノ」で「さあアメリカよ・・・」と語りかけたクリント・イーストウッドが今回は「さて世界よ・・・」と語りかける。 それが「インビクタス〜負けざる者たち」だ。 クリント・イーストウッドはもはやアメリカだけではなく世界の父親なのかもしれない。 そしてちょっと怖いクリントの横にはモーガン・フリーマンが優しい顔で微笑んでいる。 マット・デイモン率いるラグビーチームは俺たち観客代表だ。 そのあまりに理想に満ち過ぎた非現実的な机上の空論どころでない 言葉を、初めのうちは懐疑的に聴いているが 小さな行動を積み重