たかが4秒、されど4秒…。ポイントの切り替えなどを自動的に行う東海道・山陽新幹線の運転管理システム「コムトラック」が、今月12日から新しいシステムと取り換えられる見通しとなった。6年がかりで開発した新システムでは、ターミナル駅でのポイント切り替え時間が4秒短くなる。ダイヤが大幅に乱れた場合でも列車の折り返し時間が早くなり、1日に設定できる最大列車本数も現在の1800本から3千本に約1・7倍増える。 「たかが4秒と思われがちだが、効果は大きい」。JR東海の担当者は新システムに自信を見せる。 昭和39年の東海道新幹線開業当時は、新幹線総合指令所(東京)の指令員がポイントの切り替えなどを行い、「人の手に頼っていた」(JR東海)。 コムトラックは、山陽新幹線新大阪-岡山間が開業した昭和47年、初めて東海道・山陽新幹線に導入。その後も改良が重ねられ、現在のシステム(第8世代)は平成15年に導入された