今年のゴールデンウイークを振り返ると、装備移転関連のニュースを連日聞いていたような気がする。安倍晋三首相は連休中、10日間にわたって欧州各国を歴訪した。その間、次々に装備移転に関する約束を交わした。 現政権は4月、事実上の装備品禁輸政策を見直し、防衛装備品移転の新たな原則を打ち出した。そうしたこともあり、安倍首相や小野寺五典防衛相は、外遊先で次々に装備の共同開発などの協定などを結んでいる。 相手国も、英国、フランス、イタリア、オーストラリア…など広がりをみせている。英国とは化学防護服の共同研究で合意した。フランスとは水中航行の無人機の共同開発などを進める方向だ。 これらのほか、かねて進行中である海上自衛隊の救難飛行艇US2を民間転用し、インドに輸出するプロジェクトもある。 また、各企業に個別の問い合わせや、オファーも寄せられている。三菱重工には、地対空誘導弾パトリオット(PAC2)の一部部