新型コロナウイルス感染症対策として、マスクや消毒液などの衛生用品やフィルムなどの飛沫(ひまつ)防止製品の需要が高まる中、県内に生産拠点を置く企業が関連製品の生産に追われている。感染状況の先行きが不透明な中、各社とも需要が続くとみており、当面は繁忙が続きそうだ。 (須江政仁、上井啓太郎) シャープは、全国的にマスク不足が問題となり始めた三月から、三重工場(多気町)で不織布マスクの生産に参入した。政府への出荷に続き、四月下旬に個人向けの販売を開始すると、専用サイトにアクセスが集中し、一時は販売を中止する事態にもなった。