先日、とある会社の経営企画室の長と銀座で飲んでいたら、「社長名義の社内・社外向けの資料は自分で作っているが、その資料に全社員が従う姿に驚いた」という話がありました。彼にしてみると、自分が書いた言葉が、社長の言葉として、社内外に飛んでいくことに「恐れ」を感じたのでしょう。 この方が、もし恐れを感じず、「これはいい」と自分の思惑を乗せて資料を作り出すような人だったらどうでしょう?会社としては大変なリスクを背負うことになります(もちろん、彼はそんな人間ではないので、その会社は大丈夫ですが)。 「言葉の重み」を理解し、使いこなせる人間は、会議などのシーンでも明晰(めいせき)です。 世界屈指の広告会社オグルヴィ&メイザーを築いたデイヴィッド・オグルヴィ氏は、1982年9月6日に「もし適切だと思えば社内回覧するように」と経営陣にメモを渡しました。そこには、文章を書くコツが、10個書かれていましたが、そ