機内で『ある女流作家の罪と罰』を見た。日本では配信のみで劇場公開はなしらしい。実在の贋作者であるリー・イズラエルの犯罪を描いたものである。 www.youtube.com 舞台は90年代。リー(メリッサ・マッカーシー)は非常に対象の特徴をよくとらえた伝記の執筆で業績のある作家だが、近作はさっぱり売れず、狷介な人柄とアルコール依存症が原因で勤めていた雑誌もクビになり、困窮して人生が詰みそうになる。そこでひょんなことから、有名な作家などの手紙を偽造して古書店などに売ることを思いつき、贋作者として活動しはじめる。巧妙な文体模写技術を活用して作った手紙を売りさばき、儲けるリーだが、だんだん疑われるようになって… とにかく、リーがかなりとっつきにくくてだらしなく、人好きのしないヒロインだというのがポイントだ。掃除もできずに部屋は散らかり邦題、こだわりが強すぎて友達もいない。ところがとても奥行きがある