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  • 林真理子『アッコちゃんの時代』

    アッコに夢中だった。 「地上げの帝王を銀座の凄腕ママから奪った」。「風吹ジュンや荻野目慶子と男を獲り合った」。 週刊誌でそう書きたてられる、モデルの仕事を少しかじった程度の、シロウトの女の子。それがアッコだった。最初の記事が出た88年当時に全盛を誇っていた中森明菜の、デビュー時のキャッチフレーズ「ちょっとエッチなミルキーっ娘(こ)」を模すれば、「かなりバブルな魔性っ娘」といったところか。 記事をせっせとスクラップし、「伝記を書きたい」と口走るほど、私はアッコに夢中になった。やたらと話題にするので、対談相手のナンシー関に辟易されたのだが、そんな対談でのやりとりも読んでくれていたのだろうか、かねてからアッコに興味をもっていたという林真理子が、アッコをモデルに小説『アッコちゃんの時代』を書きあげ、その書評依頼がこうして私に来た。うれしいやら、くやしいやらである。 地上げの帝王と異名をとっ

    lovelovedog
    lovelovedog 2006/06/25
    バブル時代をバブルに生きた「アッコちゃん」と、その書評をする筆者。面白いです。
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