全日本空輸とJR東日本が、航空機利用者にポイントを還元するマイレージサービスと電子マネー「Suica(スイカ)」の機能を搭載した共通カードの発行で合意したことが29日、わかった。それぞれのカードの利便性を高め利用者増につなげる。平成20年夏ごろの発行を目指す。 全日空とJR東日本は、クレジット機能が付いたカードなど複数のタイプのカードを発行しており、共通カードの具体的な内容は今後詰める。 全日空は国内線で今年中に紙の航空券を原則廃止し、ICチップを内蔵したマイレージカードなどで簡単に搭乗手続きができるサービスを導入。JR東日本のスイカは首都圏の私鉄やバスでも利用可能で、両社のカード機能を一体化することで、カード一枚で鉄道や航空機が利用できるようになる。 JR東日本は既に、日本航空と共通カードを発行している。全日空とも同様の取り組みを進めることで、スイカ利用者の拡大を目指す。