印刷 弁当チェーン「ほっかほっか亭」のフランチャイズ契約を不当に打ち切られたとして、「ほっともっと」を展開するプレナス(福岡市)が新チェーンの立ち上げ費用などの損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。村上正敏裁判長は「契約更新を期待できる状況があり、更新の拒絶は許されなかった」と述べ、「ほっかほっか亭総本部」(東京都港区)に約5億円の賠償を命じた。 判決によると、プレナス側は1980年以降、「ほっかほっか亭」の九州地域を担当し、2004年以降は東日本地域でも担当していた。しかし、店のデザインや商標権をめぐって対立し、総本部が07年に契約の更新拒絶を通知したため、プレナス側は08年に「ほっともっと」を立ち上げた。 判決は「プレナス側に信頼関係を壊すような行為はなく、更新を拒絶できるやむを得ない事情があったとはいえない」と指摘し、総本部の責任を認めた。損害額は立ち上げにかか