ひとかけらの寂しさ 宝塚星組『スカーレット・ピンパーネル』2008年9月12日 中本千晶 現在、東京宝塚劇場で上演中の星組公演「スカーレット・ピンパーネル」、宝塚大劇場で先に観た知り合いが「100点満点!」と採点していたらしいけど、たしかに納得の面白さだ。 年間8本もの大劇場作品を上演するタカラヅカ。当然、作品ごとに評価は分かれる。新しい作品の初日が開けるたびに、ファンの声がかしましい。 そのなかで、多くのファンの高い評価を獲得する「名作」の条件とは何だ? 「スカーレット・ピンパーネル」観劇をきっかけに、ふと考えてみた。 第一に、毎公演2000人もの観客の興味を最後まで惹きつけるストーリーであること。 そうなると難しすぎてはいけないが、かといって陳腐なものでもいけない。当然、明らかな破綻や矛盾があってもシラけてしまう。 このあたりの絶妙なバランスが難しい。 第二に、スターの魅力が生かされる
▼読み手に期待を持たせるには、局所的でもいいからわかりやすさを持たせてあげる事 期待とは、何かをわかってるというか「可能性」が見えている状態の事。 期待値とか言うじゃん。期待ってのは可能性が見えていないと抱きにくい。 宝くじなんかは期待を煽る遊びだよね。お金持ちになれる可能性というわかりやすさ。 お話の話になるけど。 作家のキャラクターってのは書き手が何を書くかという「わかりやすさ」になる。だから、ファンになった作家に期待する。 作家のキャラクターは作品のコンセプトを判りやすくしてはいるが、お話の内容がそれで全部わかるわけではない。 あと、キャラが立ってるってのは、キャラがわかりやすい存在になったと言えそう。なんどもキャラと接する事で読み手がキャラを消化したというか。 こういう、読み手がある程度、一部であっても先読みできるような状況が期待を生み出す。それを裏切るのもその通り
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