校舎にクーラーが完備されていない京都府と滋賀県の朝鮮学校を支援するため、ネット上で広く整備費用を募るクラウドファンディング(CF)が始まった。朝鮮学校の空調設置に対する公的支援はなく、CFの主催団体は「日本の公立校の子と同じように健康が守られる学習環境を」と協力を呼び掛けている。 【画像】朝鮮学校ではこうして暑さをしのいできました 京都と滋賀には、日本の小中高校にあたる朝鮮学校が計4校あるが、京都朝鮮第二初級学校(京都市右京区)と滋賀朝鮮初級学校(大津市)は、今夏まで教室に冷房がなかった。第二初級学校では昨夏、扇風機などで猛暑をしのごうとしたが、熱中症とみられる症状で体調を崩す児童がいたという。ちなみに、京都市と大津市の公立小の教室はクーラーが100%設置されている。 今夏は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、児童はマスクを着用し、例年なら夏休みにあたる期間でも一部で授業を行うことになった