アルコールの摂取により肝細胞の中に過剰に脂肪が沈着するのが脂肪肝です。最近では肥満や糖尿病を合併することも増えていますので、注意が必要です。 ≪治療≫ 飲酒が原因の脂肪肝は禁酒することにより改善することが可能です。 大量の飲酒を続けた場合に、肝臓に脂肪がたまるだけでなく、アルコール性肝炎という状態になることがあります。肝細胞に炎症がおこり変性・壊死をともなっている状態で、重症になると食欲不振、吐き気、黄疸、発熱などの症状が見られます。最悪の場合、急速な経過で死亡に至ることもあります。 ≪治療≫ 治療の基本は、禁酒です。そして、バランスのとれた栄養を補給します。黄疸が強い場合は、薬物療法としてステロイド剤の使用も行われます。またアルコール性肝炎の診断がなされた人のほとんどは、アルコール依存症になっている場合が多く、アルコール依存症に対する専門治療が必要となります。