ほとんどの鉄道各社が、車両の端にスペースを設置している優先座席。高齢者や身体障害者、妊婦、乳幼児連れなどが優先的に座れるように用意された座席なのは皆さんもご存じのとおりなりが、この優先座席を「あえて」廃止している鉄道会社があるなりよ。有名なところでは関西を走る阪急電鉄(1999年〜)と、横浜を走る横浜市営地下鉄(2003年〜)。どちらも弱者に冷たいわけではなく、「全座席が優先席」という発想の転換を目指した挑戦だったなり。 これまで8年間に渡って優先座席を廃止してきた阪急電鉄は、乗客に方針を理解してもらい、モラルを向上するために車内放送などで積極的に周知を行ってきたなりが、なかなか思惑通りには事が進まず。「通常座席が空いていたら座る」という、基本的にはごくごく普通の着席志向を「全座席が優先席」に転換させるのは、そう簡単なことではなかったなりね。 結果として、事実上「ただ優先座席がない車両」に
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