シュタイナー教育を語る / 高橋巌より 「感情は時間の中で存在しており、空間の中では存在していないということです。 過去と現在と未来は、大体感情で結びついていると言ってもいいくらいです。 歴史というのは、一言でいうと、人類的規模での感情の集大成、前に述べたこととの関連で言えば、人類の夢である、と言ってもいいくらいです。 歴史というのは、ほとんどが感情なのです。一般にはそういうふうには受け取られていませんが、歴史が現在の私の生活に意味があるとすれば、それは本来は、過去の流れのなかから今の私のほうに感情のエネルギーが流れてきているからなのです。 歴史から単なる知識を引き出そうとか、そこに科学的な法則を見出だそうとすることだけが、本来の歴史研究だと思うことは、ニーチェが語っていたように、人生にとっての歴史の意味を誤解させてしまいます。」 ーーー 感情は時間の中に存在している。…なるほど…。納得。