どうしても「あの」付きで語られてしまう、あの、末次由紀『ちはやふる』1巻が発売されてます(2008年講談社、409円+税、amazon、bk1)。 過去の全作品が絶版回収となってしまいましたので、現在著者の作品で読めるのは、短編集『ハルコイ』(2007年講談社)と、本作のみ。 わたし、少女マンガをそれほど読んでるわけではないので、著者が現代少女マンガのどのあたりに位置してるのかはよくわかっていません。そして末次由紀作品を読むのは、実は初めてだったのですが、この作品にはずいぶん感心させられました。これはいい。 「ちはやふる」とくれば、遊女・千早と相撲取り・竜田川の悲しい(?)てんまつが思いうかびますが、この作品はそっち方面じゃなくて、百人一首=競技かるたの世界を描いたマンガ。 小学六年で福井から東京に転校してきた新(♂)は競技かるた全国大会連続優勝を続けている強豪。彼に影響され、クラスメート