『横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々』 和牛のおいしさに魅せられ、日々和牛を食べ歩いている小池克臣です。今回は、私が自分自身へのご褒美として訪れている「東京から時間をかけてでも訪れたい和牛の名店」についてお話したいと思います。 冒頭の1行は、私が普段から使っている自己紹介文。父親が魚屋を営んでいる関係で、子供の頃から魚が食卓に並ぶ日々を送っていた。 確かに魚はおいしいが、終わることのない魚生活に、私の中で「魚ではなく肉が食べたい」という思いがどんどん強くなっていったのも必然だったかもしれない。月に1~2回の外食は「チャンス!」とばかりに、どうしても焼肉を食べたいという想いを必死に両親に伝え、近所の焼肉屋に飛び込むのが常だった。 大学生になり、アルバイトをするようになってからは、焼肉を食べる回数が自然と増えた。大きな転機となったのは、高級店として知られる「叙々苑游玄