大阪市西区のマンションで、幼児2人の変わり果てた姿が発見されてからもうすぐ1カ月。現場となった1室は、現在も捜査員以外の一切の立ち入りが禁じられている。この部屋を投資目的で所有していた大阪市内の資産家夫妻は、自分名義の部屋で最悪の幼児虐待事件が起きたことへの強いショックとともに、2児の母親で、殺人容疑で逮捕された下村早苗容疑者(23)の関係者と誤解されることにも苦しむ日々だという。 事件が発覚したのは先月30日。マンションの3階の部屋から「異臭がする」との110番通報があり、駆け付けた大阪府警西署員が下村容疑者の長女、羽木桜子ちゃん(3)と長男、楓ちゃん(1)の遺体を発見した。2人は悪臭ただようゴミだらけのリビングの真ん中で、密室の暑さに耐えきれず服を脱ぎ捨てた状態のまま寄り添うように倒れていた。 翌日、2人を1カ月半も部屋に閉じこめたまま家に帰らなかった風俗店従業員の下村容疑者が逮捕され