キャリアパスが急速に変化している。頻繁に職場を移るのはもちろん、専門分野や職種さえ頻繁に変える人が増えている。 こうした動きは良い結果をもたらしている。マッキンゼーによると、平均的な生涯所得のほぼ半分は、実務を通して得た学びから稼ぎ出されることが分かった。学位を持たない人にとってはその比率がさらに大きいという。 逼迫する労働市場においては、雇用主はこの新たな現実に向き合わなければ、従来の型に当てはまらない有能な人材を失うリスクに直面する——それがマッキンゼーの新たな報告書の結論だ。この報告書はドイツ、インド、アメリカ、イギリス各国の職業人400万人のプロフィールと何万件もの求人情報を分析し、職歴と収入を調べ上げたものだ。 多くの組織が雇用や労働力の多様化に苦労している時代にあって、その報告内容には従業員の雇用や定着率向上に向けた重要な示唆が含まれている。企業は、社員から何を得るかよりも、社
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