ボブ・ディランが2年ぶりの来日ツアー中だ。「20世紀少年」や「MONSTER」などの作品で知られる漫画家の浦沢直樹さんが、5日の公演(東京・渋谷のオーチャードホール)を見た。74歳となったロックの先駆者の「いま」は、どう映ったのか。 ボブ・ディランとの出会いは中学時代。吉田拓郎さんに憧れて、彼に近づくためにはディランを理解することだと、ラジオで流れる曲を片っ端から録(と)って、毎日聞いていました。まるで修行でしたね。何がいいのかわからなくて。でもある夜、「ライク・ア・ローリング・ストーン」を聴いていたら、稲妻が天から落ちてくるみたいに「わかったー!」って。そこからディラン一筋です。 今回の来日公演、特筆すべきは、ほぼ1曲おきに自作ではないスタンダード曲を入れていたこと。ディランの曲はディランらしく歌い、スタンダード曲は極上のポピュラー歌手みたいに歌う。本当に歌がうまい人だなあって改めて思っ
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