加速度センサーとは、物体の動きを感知して数値化する装置を指す。衝撃や動きの速度(加速度)もあわせて感知することから、「モーションセンサー」とも呼ばれる。本格的な普及は自動車のエアバッグからスタート、物体の前後左右の動きと加速度を感知するこの装置は「2次元加速度センサー」と呼ばれ、近年ではノートPCの内蔵HDDを保護する用途などにも応用されてきた。 しかし2次元では検出範囲が限定されるため、肝心のときに作動しないケースもある。そこに登場したのが、前後左右に上下方向をくわえた「3次元加速度センサー」で、量産により価格が低下したこともあり、現在ノートPCやデジタル家電に搭載される加速度センサーの主流となっている。任天堂「Wii」の「Wiiリモコン」が人間の体の動きにあわせた入力デバイスとしての機能を提供できるのも、3次元加速度センサーの働きあってこそだ。 加速度センサーの弱点 加速度センサーには