学校の教室にあった「黒板」。 おもいっきり「緑色」なのに、なぜ「黒板」というのでしょうか? 明治5年、日本初の黒板はアメリカからやってきました。 その時の名前は「ブラックボード」。 もともとは、当たり前に「黒色」だった黒板。 昭和30年代に日本中の学校で黒から緑に変わる出来事がありました。 当時、ベビーブームで子どもが増え、1クラス60人以上のすし詰め状態で授業を行っていました。 すると、最前例の子どもから「黒板の字が光って字が見えません」という声が。 当時の状況を実験で再現。 一番前の隅に置いたカメラで、黒と緑での見え方を比較してみると、 黒だと光が反射して文字が見えづらいことがわかります。 つまり、チョークの文字を見やすくするために、黒板を緑に変えたのです。 緑色に変わったあとも、生徒への配慮で「黒板」の名前は残っているのです。